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ソファの座り心地を支えるバネ材とは。
ソファの座り心地を決めるのは中に入っているウレタンとスプリング。漠然とそう思っている方も多いのでは? けれど、ソファの内部に使われる部品にはさまざまなものがあり、それによって座り心地や耐久性も変わってきます。Sバネやダイメトロール、ウェーブスプリングなど「聞いたことはあるけれど、どういうものだかいまひとつ分からない…」となりがちなソファ内部の構造について説明します。
ウェーブスプリング
ウェーブスプリングはSバネとも呼ばれ、鋼材を波型に加工したバネです。バネ材の中では最も安価な素材のためお求めやすい商品価格にできるコスパの良さが最大のメリットです。デメリットは金属同士が擦れてギシギシと鳴ったり、湿度によって錆びて折れてしまうなど耐久性は比較的低いこと。安価なソファのほとんどはこの素材が使われています。
座り心地
沈み込みや弾力・反発力が少なく、ベンチのようなフラットな座り心地になります。
耐久性
北海道のようにカラリとした気候の地域ではあまり問題になることはないのですが、湿気の多い本州の場合、金属部分の素材によってはサビて木枠から外れてしまう場合があります。そうなると買い替え、または大きな修理が必要に。また、サビによる軋み音が発生することもあります。
ダイメトロール
人が最高に心地よく感じる感覚を追求し、「理想的なクッション材」と言われる高級素材がダイメトロール。金属の代わりに特殊な布製のバネを使用し、ウェーブスプリングと同じように使います。bloccoではほとんどのソファにダイメトロールを使用しています。従来の素材に比べ、座り心地も耐久性も大幅に改善された、高級ブランド用の素材と言えるでしょう。
座り心地
布バネ全体で重さを支えてくれるので、体によくフィットし硬すぎず柔らか過ぎずの快適な座り心地です。底つき感がなく長時間座ってもお尻が痛くならず、疲れにくくて快適です。
耐久性
サビや折れがないため、耐久性に優れます。ギシギシという音鳴りもしません。布製のため通気性にも優れています。ただし、ソファの上で跳び跳ねるなど無理な使い方をすると裂ける可能性もあります。
ポケットコイルスプリング
独立したコイルを1つひとつポケット状の不織布で包み込んだものです。不織布で包むことで、サビ・飛び出しを防止し耐久性改善の効果があります。比較的高価な価格帯のソファで使用され、ベッドマットレスにもよく使われています。
座り心地
一つひとつのコイルが独立して重さを支えるため弾力があり、体にフィットする柔らかな座り心地です。腰痛の人にとっても、立ち上がりやすいソファだと言えるでしょう。ただし、安価でコイルの巻きが少ないものの場合、しっかりした弾力は期待できません。
耐久性
比較的優れていますが、素材による良し悪しは大きいと言えます。安価なものの場合、すぐにコイルの戻りが悪くなったり、折れてしまうこともあります。bloccoでは、高品質なポケットコイルを採用しております。過去20年、耐久性に問題が生じたことは一度もないのが品質の自信に繋がっています。