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ソファの寿命はどれくらい?長く使える国産のウレタンソファとは。
ソファを購入する際に「何年くらい使えるのだろう?」と感じる方は少なくありません。安価な家具ではないので、寿命や耐久性は気になりますよね。このページでは、一般的なソファの寿命を解説するとともに、寿命を延ばすコツや耐久性の高いソファを選ぶポイントなどを紹介しています。ソファを購入する前に、確認しておきましょう。
ソファの寿命について
ソファの寿命は品質次第。1年でボロボロになってしまうものもあれば、30年、それ以上使えるものもあって、一般的には「10年使えるソファはよいソファ」と言われます。木枠がしっかりしていて、ウレタン交換、生地の張り替えが可能ならば、親から子へと受け継ぎながら長い年月にわたって使うことも可能です。
逆に安価なソファでは、
- 木枠が割れる
- 底が抜ける
- バネが壊れる
- 金属バネがサビてギシギシと音が鳴る
- 脚が取れる、折れる
といった問題が起きて、早々に使えなくなる場合もあります。
生地の素材と寿命
ソファの寿命は、生地の素材によっても異なります。主な生地の素材は以下の3種類です。
- 天然皮革
- 合成皮革
- ファブリック(布)
適切にお手入れをすれば長く使える素材、適切にお手入れしても長く使うことは難しい素材があるので、特徴を理解してから選択することが重要です。それぞれの素材の寿命を見ていきましょう。
天然皮革
天然皮革は、動物の革を染色した素材です。適切にお手入れをすれば、3つの素材の中で寿命は最も長いといわれています。一般的な寿命は10年程度、お手入れ次第で20年、30年と使うことができます。「10年も使うとボロボロになるのでは?」と思うかもしれませんが、天然皮革は使い込むことで風合いを増します。寿命が長いだけでなく、風合いを増していく点も天然皮革の魅力といえるでしょう。
ただし、お手入れを怠ると寿命は短くなります。保湿などを怠ると、数年程度で表面が乾燥してひび割れてしまうこともあります。このような状態になったソファは、寿命を迎えたといえるかもしれません。つまり、天然皮革を使用したソファの寿命は、お手入れ次第で大きく変わるのです。10年以上使い続けられるソファを、数年で駄目にしてしまうともったいないですよね。天然皮革を使用しているソファを選ぶ場合は、お手入れ方法をチェックしておきましょう。
合成皮革
合成皮革は、ニットや織物などに樹脂を塗って作る素材です。織物などのベースに、塩化ビニルやポリウレタンなどの樹脂層をコーティングしているというとわかりやすいかもしれません。合成皮革の品質は、製品により大きく異なります。そのため、寿命も製品により異なるということができます。低品質な外国製合成皮革を使っているソファの寿命は2~5年程度、高品質な国内製合成皮革を使っているソファの寿命は6~10年程度です。最近では、10年以上使える合成皮革も登場していますが、基本的には2~10年程度の寿命と考える方がよいでしょう。
合成皮革を使っているソファが寿命を迎えるとどうなるのでしょうか。寿命を迎えたソファの状態は、生地の素材で異なります。コーティングに塩化ビニルを使用している合成皮革が寿命を迎えると、カチカチになり、表面がひび割れてきます。これに対し、コーティングにポリウレタンを使用している合成皮革が寿命を迎えると、ベトベトになり、表面がボロボロと剥がれだします(加水分解)。主な劣化の原因は、空気中の水分や紫外線などです。塩化ビニルを使用した合成皮革とポリウレタンを使用した合成皮革を比べると、前者の方が耐久性は高いといわれています。しかし、素材そのものが硬いため、座り心地では劣ります。同じ合成皮革であっても素材により特徴は異なるため、理解してから選択することをおすすめします。
ファブリック(布)
ファブリックは、布製品のことです。天然皮革や合成皮革のようにひび割れなどは生じないため寿命を見極めづらいですが、一般的には6~10年程度といわれています。寿命を迎えると、布が擦り切れる、色あせが目立つなどの症状が現れます。あるいは、布自体に問題はなくても、汚れが目立って使えなくなることもあります。
最近では、カバーを取り外せるカバーリングタイプのソファが登場しています。定期的にカバーを取り外してクリーニングに出せば、汚れが目立たなくなるため寿命を延ばせるかもしれません。あるいは、予備のカバーを購入しておき、定期的に交換してもよいでしょう。天然皮革ほど寿命は長くありませんが、工夫次第で寿命を延ばせる可能性がある素材です。
ソファの寿命に大きく関わるウレタン。その特徴は
ソファの寿命に大きく関わるのがウレタンです。ウレタンとは、原油を原料に、発泡剤・整泡剤などで気泡(空気の穴)を持つ構造になるよう反応を起こさせたものです。このウレタンがヘタることで起こるのが、陥没や型崩れ。「ヘタる」という現象は、ウレタンの中にある気泡がつぶれることが原因となります。ウレタン中の気泡が大きければ密度が低くなって反発力が弱くヘタリやすい、気泡が小さいと密度が高く反発力も強くてヘタリにくい、というのが一般的なウレタンの特徴です。ウレタンはクッション性を担う重要な素材ですが、国産ウレタンと外国産ウレタンなど製造国によって特徴が異なったり、ウレタンの種類でも特徴が異なります。ここではそれぞれ詳しく紹介します。
国産ウレタンと海外製ウレタンの違い
ウレタンは、自動車の座席に使われる素材として進化を続けているため、自動車産業の強い国のウレタンは高品質であると言われています。
日本は世界に誇れる自動車産業国ですので、ウレタンの品質も世界基準で非常に高いとされています。特に日本では近年、高度な特殊技術によって高密度でありながら柔らかさを保った、ヘタったりつぶれたりしにくい高品質なウレタンが製造されています。一言でウレタンと言っても、どこで作られているかで品質は大きく異なります。ソファを購入する際は、どこで作られたウレタンなのか、ソファの品質を判断する大きな要素と言えます。bloccoで使われているウレタンは全て国内製。高密度で程よい柔らかさのあるウレタンのみを使用しているので耐久性も高く安心してご使用いただけると思います。
多層ウレタンとは
高品質なソファの座面では、密度の違うウレタンを何層にも組み合わせた「多層ウレタン」を使用したウレタンソファは、ヘタリにくさと座り心地のよさを両方実現する工夫がされています。簡単に言えば「下には耐久性のある硬い素材、上には座り心地のいい柔らかい素材を組み合わせる」というようなことになりますが、メーカーごとに研究を重ねて厚さや組み合わせ方を工夫し、密度や触感が異なる5層以上もの多層ウレタンを開発しています。
カバーに覆われているウレタンは見た目には分からないポイントですが、お店の人に「このソファに使われているのは多層ウレタンですか?どんな特徴がありますか?」などと質問してみるとよいですよ。
モールドウレタンとは
鋳型にウレタンとなる液体を流し込み発砲・成形する製造方法で作られたウレタンのことを言います。複雑なデザインのものを再現ができることが大きなメリットです。流線形のチェアやソファなどに多く使用されています。モールドウレタンの特徴でもある表面にできる膜により耐久性の高さにも注目されています。膜を壊すと耐久性の効力もなくなるのでモールドウレタンをカットしたり加工することには不向きと言われています。また、多層ウレタンのように表面はふんわり柔らかく、底面はしっかりと弾力を持たせるといった設計は出来ないというデメリットがあります。bloccoは、お客様1人1人に合わせて座り心地をオーダーするスタイルのため、モールドウレタンを使用していません。
その他ソファの寿命を判断するポイント
素材、ウレタン以外にも、ソファの寿命を判断するポイントはあります。以下の点などにも注意しましょう。
木枠フレームの破損
木枠フレームが破損したソファは、寿命を迎えたといえるかもしれません。外からは見えづらいですが、誤った使用方法や経年劣化で割れることなどがあります。現れる症状は、破損した部位などで異なります。修理あるいは買い替えを検討したいトラブルです。
座面が落ちる
ソファに座ると座面が落ちる場合も、寿命を迎えたといえるかもしれません。座面が落ちる原因で多いのが、S字スプリングの破損です。S字スプリングは、ウレタンの下に使用されているバネです。支えになっているため、破損すると座面が落ちます。こちらも、修理あるいは買い替えを検討したいトラブルです。
汚れが目立ってきた
汚れが目立つソファも、寿命を迎えたといえるかもしれません。ソファは、部屋の顔になる家具だからです。汚れたソファを使い続けると、こまめにお掃除をしていても、お部屋の印象は悪くなってしまいます。思い切って買い替える、あるいはカバーをかけるなどを検討するべきといえるでしょう。
インテリアに合わなくなった
以上のほかでは、お部屋のインテリアにソファが合わなくなった場合も、寿命を迎えたといえるかもしれません。存在感の大きな家具であるため、ちぐはぐな印象のお部屋になってしまうからです。例えば、アーバンテイストでまとめたお部屋に、カントリーテイストのソファは合わせづらいといえます。この場合も、買い替え、あるいはカバーをかけるなどを検討するべきといえるでしょう。
ソファの寿命を延ばすコツ
ここまで見てきた通り、一般的なソファの寿命は2~10年程度です。ただし、この期間は絶対的なものではなく、購入後のメンテナンスなどで延ばすことができます。どのような点に気を付ければよいのでしょうか。
カバーリングタイプのソファを選ぶ
ソファの寿命を延ばしたい場合は、カバーリングタイプのソファを選ぶとよいでしょう。汚れたときに洗うことが可能であり、痛みが目立ってきたら自分で交換できるため、ソファの寿命が長くなります。もちろん、革張り・布張りのソファを張り替えることもできますが、それなりの費用がかかります。ケースによっては、買い替えと大きく変わらない費用がかかることもあります。カバーリングタイプのソファであれば、カバーを交換してもここまでの費用はかかりません。生地はソファの中で最も傷みやすい部分なので、寿命を延ばす対策を練っておきましょう。
直射日光・エアコンを避ける
ソファをお部屋に設置してから、直射日光やエアコンの風が当たらないように注意することも重要です。直射日光やエアコンの風は、生地の日焼けや色あせの原因になります。劣化スピードを速めてしまう恐れがあるため、適切に管理しなければなりません。よく考えてから、ソファの設置場所を決めるとよいでしょう。
へたりにくいウレタンを選ぶ
生地と同じく問題になりやすいのが、座面のへたりです。座面のへたりは、へたりにくいウレタンを選ぶことで対処できます。一般的に、ウレタンを細かく粉砕して成型したチップウレタンは、へたりにくいといわれています。ソファの寿命を延ばしたい場合は、このような耐久性の高いウレタンを選ぶとよいでしょう。ただし、長く使い続けていると、どのようなウレタンであっても、へたってしまいます。交換しやすいものを選んでおくことも、ソファの寿命を延ばすポイントです。
耐久性が高く長持ちするソファの選び方
ソファの耐久性は、製品により異なります。続いて、耐久性の高いソファの選び方を紹介します。
使用しているスプリングをチェック
耐久性が高いソファは、へたりにくいソファと言い換えられます。へたりにくさに大きく関わっているのが、座面を支えているスプリングです。ソファのスプリングは、大きく以下の3種類にわかれます。
- S字スプリング
- ウェービングテープ
- コイルセットスプリング
S字スプリングとウェービングベルトは張力を利用して座面を支えます。これに対し、コイルセットスプリングは反発力を利用して座面を支えます。
一般的に、最も耐久性が高いといわれているのは、座面を点で支えるコイルセットスプリングです。体圧が一部分にしかかからないため、座面がへたりにくいとされています。反対に、最も耐久性が低いといわれているのは、座面を面で支えるウェービングベルトです。ただし、ウェービングベルトの中には、耐久性の高いものもあります。この点に注意しなければなりませんが、基本的にはコイルセットスプリングを使用しているソファは、耐久性が高いと考えられます。
ソファの重さをチェック
耐久性の高いソファは、耐久性の低いソファよりも重いといわれています。このように考えられている理由は、「頑丈なソファ=素材をたくさん使用している」と推測できるからです。例えば、木枠フレームを頑丈にしようと思うと、座面、背面、肘裏などに補強が必要になります。補強していないソファに比べると、重量は重くなります。「重いソファ=耐久性が高い」といいきることはできませんが、耐久性を推測するひとつの目安として重さを活用することはできます。
耐久性試験をチェック
ソファの耐久性を客観的に評価したい場合は、耐久性試験をチェックするとよいでしょう。耐久性試験をチェックすれば、見た目や座り心地が変わらず使用できる回数などがわかります。試験環境と実際の使用環境は異なるため、同じ結果を得られる保証はありませんが、ひとつの目安にはなるはずです。ただし、すべてのソファが、耐久性試験を実施しているわけではありません。
「ソファの上でお子さんが跳びはねる」などの乱暴な使い方をしてしまうと、どんなに高品質のものも一気に寿命が縮まるのでご注意を!
まとめ
今回はソファの寿命に関わることについて解説しました。折角、巡り合えたソファがあっという間にへたってしまったなど後悔しないためにも事前にソファの寿命に関わる知識を持って失敗のないソファ選びをしたいものです。bloccoは北海道の自社工場で一貫製造をしている老舗メーカー直営ブランドです。設計から製造・販売まですべて自社で行っていることは大きな強みであると感じています。ソファ選びでお悩みの際は是非ご相談ください。
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bloccoでは、ソファづくり70年以上の蓄積された経験や知識を活かして、ソファに関するお役立ち情報をたくさん掲載しています。
家での楽しい時間、家族や友人とのかけがえのない時間、ペットに癒される幸せな時間。その多くの思い出は、心地良いソファの上で生まれていると感じています。そんな特別な時間を大切にしていただきたく、私たちはソファ選びの参考となる情報をお伝えしています。
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