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腰の負担を減らすソファとは。腰痛にお困りの方に意識してほしいソファ選び方をご紹介します。

店頭でお客様とお話をしていると「どんなソファを選ぶと腰への負担が少ないですか?」という質問をよくいただきます。それだけ腰痛にお困りの方が多いのだと思います。そこで今回は、ソファが腰に負担をかける理由と、腰痛にお困りの方が意識したいソファ選び方を紹介します。以下の情報を参考にすれば、安心して購入できるソファを見つけられるはずです。

 

ソファが腰に負担をかけるのはなぜ?

ソファに座ると腰に負担がかかる主な理由は、姿勢が崩れてしまうからです。姿勢が崩れる原因として、以下の3点が挙げられます。

・腰が落ちて背中が丸まる
・前かがみになって背中が丸まる
・体型とソファのサイズがあっていない

姿勢が崩れて猫背の状態が続くと、腰椎の椎間板に大きな負担がかかります。具体的には、椎間板の髄核が後方へ押しやられます。この影響などで、腰痛が引き起こされてしまうのです。ソファに座ると、なぜ姿勢が崩れるのでしょうか。前述した3つの理由について詳しく見ていきましょう。

腰が落ちて背中が丸まる

程度の差はありますが、ソファに座ると腰が沈みます。腰が沈むと、バランスをとるため背中が丸まった猫背になります。つまり、腰が沈むため姿勢が崩れてしまうのです。先ほど説明した通り、猫背は腰に負担をかける姿勢です。また、この姿勢でスマホを使う、テレビを見るなどすると、首が前に突き出るため、頸椎にも負担をかけてしまいます。腰痛にお困りの方は、腰の沈みに注意しましょう。

前かがみになって背中が丸まる

ソファの座面が低いと、座るだけで前かがみになって、背中が丸まってしまいます。座るだけで、腰が沈んだ状態と同じになってしまうからです。バランスを保って座るため、姿勢が崩れるといえるでしょう。また、この状態から立ち上がろうとすると、上半身を前に持ち出して起こさなければならないため、腰に負担がかかります。座るだけでなく、立つときも腰に負担がかかるのです。腰痛にお困りの方は、前かがみの姿勢にも注意が必要です。

体型とソファのサイズがあっていない

体型に合っていないソファも、姿勢を崩す原因になります。深く座ると足が浮いてしまい、浅く座ると背もたれまで距離ができてしまうからです。例えば、背もたれまで距離がある状態で無理にもたれようとすると、支えのない状態で寝そべったような姿勢になってしまいます。これらによっても、姿勢は崩れ、腰に負担をかける恐れがあるのです。

腰痛持ちの人におすすめのソファの特徴とは

全てのソファが、同じように腰に負担をかけるわけではありません。ソファの中には、腰に負担をかけにくいものもあります。どのようなソファが腰に負担をかけにくいのでしょうか。続いて、腰痛でお困りの方に、おすすめしたいソファの特徴を紹介します。

姿勢が崩れにくい座面のソファ

座面の奥行が体型に合っているソファも、腰痛にお困りの方におすすめです。座面の奥行きが体型に合っていると、猫背にならず骨盤を立てた状態で座りやすいからです。正しい姿勢を保ちやすいソファは、腰に負担をかけにくいと考えられます。

ここで気になるのが、体型に合っているソファの奥行きです。ソファの奥行きの目安は、膝からおしりまでの長さと同じくらいです。つまり、背もたれに背中を着けた状態で座ったときに、ソファの端がひざの裏にくるくらいが目安といえます。この状態で床に足がつかないものや床に足をつけると背もたれと背中の間に隙間ができてしまうものは、奥行きが深すぎると考えられるためおすすめできません。奥行きが深すぎると、背もたれにもたれるため姿勢が悪くなることなどが考えられます。くつろぎやすい点は魅力ですが、腰痛にお困りの方にはあまり向いていません。

ソファを利用する方の間に体格差がある場合は、背もたれと背中の間にクッションを入れて調整することができます。利用しているソファの奥行きが深すぎる場合も活用できるアイデアです。腰痛をお持ちの方は、座面の奥行きで姿勢が崩れないようにしましょう。

ご夫婦で体格が違ったり、どちらか片方だけが腰痛持ちというような場合は、背もたれに大きめのクッションをいれるとよいですよ。

 

立ち上がりやすい座面の高さのソファ

立ち上がりやすい高さのソファも、腰痛にお困りの方におすすめです。座ったときに前かがみにならず、立ち上がるときに上半身を前に持ち出して起こす必要がないからです。つまり、座っているとき、立ち上がるときに、腰に負担をかけにくいといえます。

座面の高さの目安は、自然な姿勢で座ったときに、おしりと太ももの裏がソファの座面、足の裏が床に着く程度です。膝を直角に曲げた状態で座ったときに、膝頭の位置と骨盤の高さが同じくらいになる程度を目安にしてもよいでしょう。座面が高すぎると、座ったときに足が浮いてしまうためおすすめできません。足の重みで血行が悪くなってしまいます。反対に、座面が低すぎるソファも、腰の位置が低くなって前かがみになってしまうためおすすめできません。座っているとき、立ち上がるときに、腰に負担をかけてしまう恐れがあります。

具体的な高さの目安は身長などで異なりますが、座った状態で座面の高さが38~40㎝程度なると腰に負担をかけにくいといわれています。ポイントは、座った状態で座面の高さを測ることです。腰痛にお困りの方は、座面の高さにもこだわりましょう。

適度な硬さと弾力があるソファ

適度な硬さと弾力のあるソファは、腰痛にお困りの方におすすめです。座ったときに腰が沈まないため、正しい姿勢を保ちやすいからです。ここまで説明してきた通り、腰が沈んで背中が丸まると、腰に負担がかかってしまいます。適度な硬さのソファは、このような状態を起こしにくいといえます。硬さの目安は、座ったときに沈み込まない程度です。座面が硬すぎるものも、体圧を分散できないためおすすめできません。ここでいう体圧とは、身体(主におしり)にかかる圧力です。体圧を分散できない硬めのソファに長時間座っていると、おしりや腰が痛くなってしまいます。

以上の理由から、硬めのソファを選ぶときは、体圧を分散できることを確認しておきましょう。体圧を分散してくれるソファとして、座面にポケットコイルを使用しているものが挙げられます。ポケットコイルは、複数のコイルスプリングを圧縮して袋に収めたものです。身体を点で支えるため、体圧を分散できます。身体に沿うようにフィットしてくれる点も魅力です。腰痛にお悩みの方は、適度な硬さと弾力があるソファを選びましょう。

正しい姿勢をサポートしてくれる背もたれのソファ

正しい姿勢をサポートしてくれる背もたれが付いているソファも、腰痛にお困りの方におすすめです。姿勢が崩れにくいため、腰に負担がかかりにくくなります。

背もたれのポイントは、背中と腰の間に隙間ができないことと正しい姿勢をサポートしてくれることです。正しい姿勢を意識すると直角の背もたれが良いと思ってしまいがちですが、直角の背もたれはあまりおすすめできません。身体を預けられないため、背中の一部だけを着けて猫背になってしまうことが多いからです。同様に、背もたれが大きく後ろに傾いているものもおすすめできません。もたれると正しい姿勢をキープできず、腰に負担がかかってしまうからです。背もたれは、緩やかな傾斜で、正しい姿勢をキープできるものを選びましょう。

30分以上座って試したソファ

自分にとって楽な姿勢になるソファの奥行、硬さ、立ち上がりやすい高さなど、実際に座って試すことが何よりも大切です。

できれば30分以上「家で過ごすような姿勢」で試してみることをおすすめします。

腰痛のある方にとっては特に「長い時間座っていられること」がソファ選びの大切な要素になります。お店で座り心地を試す時にも「お店だから。」と言ってお行儀よく座るより、家庭で過ごすのと同じ姿勢で座って試すのがよいです。ちなみに、腰痛以外に膝の痛みで悩まれている方には、膝を伸ばして座れるカウチソファやオットマンがお薦めです。

腰痛持ちの人が選んでほしくないソファの特徴とは

ソファの中には、腰痛にお困りの方が避けたいソファもあります。どのようなソファを避けるべきなのでしょうか。腰痛の人が選びたくないソファの特徴を紹介します。

座り心地がフカフカのソファ

座り心地がフカフカのソファは、とても気持ちがよいですよね。リラックスできる点は魅力ですが、腰痛にお困りの方にはおすすめできません。座ると腰が沈み込んで、猫背になってしまうからです。この状態で長時間くつろいでいると、腰に大きな負担がかかります。腰痛にお困りの方は、座り心地がフカフカのソファではなく、適度な硬さと弾力のあるソファを選びましょう。

座面が低いソファ

座面が低いローソファは、圧迫感が少ないためお部屋を広く見せてくれます。この点は魅力ですが、腰痛にお困りの方にはおすすめできません。座ると前かがみになるため腰に負担がかかり、立ち上がるときも上半身を起こさなければならないため腰に負担がかかるからです。腰痛にお困り方と相性の悪いソファといえます。見た目だけを重視せず、立ち上がりやすい高さのソファを選びましょう。

座面の奥行きが深いソファ

座面の奥行きが深いソファは、ゆったりと座れるためリラックスできます。ソファの上で寝ころびやすい点も魅力です。しかし、腰痛に困っている方にはおすすめできません。深く座ると足が浮いてしまい、浅く座ると背もたれまでの距離ができてしまうからです。不自然な姿勢になるため、腰に負担がかかってしまいます。腰痛にお困りの方は、体型に合っている座面の深さを選びましょう。

まとめ

ソファに座ると腰痛になる理由は、姿勢が崩れて腰に負担がかかるからです。座ると腰が沈むソファや座面が低すぎて前かがみになるソファ、座面の奥行きが深すぎて姿勢が崩れてしまうソファには注意しましょう。反対に、座り心地が硬めのソファ、立ち上がりやすい高さのソファ、座面の奥行きが体型に合っているソファなどは、姿勢が崩れにくいため腰痛にお困りの方におすすめです。

腰痛にお困りの方にとって大切なポイントは、「長時間座っていても腰が痛くならないこと」です。ソファ選びでお悩みの方は、店頭で実際に座ってみるのがよいでしょう。店頭で座り心地を確かめるときは、お店の方に事情を話して、30分以上、座ってみることをおすすめします。そのときは、出来るだけ普段の座り方を再現しましょう。お店だからといってお行儀良く座ると、実際の座り心地を確かめられないかもしれません。実際の座り心地を確かめたうえで購入すると安心です。生活の質に影響を与える大切な家具なので、納得してから購入することをおすすめします。

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bloccoでは、ソファづくり70年以上の蓄積された経験や知識を活かして、ソファに関するお役立ち情報をたくさん掲載しています。

 

家での楽しい時間、家族や友人とのかけがえのない時間、ペットに癒される幸せな時間。その多くの思い出は、心地良いソファの上で生まれていると感じています。そんな特別な時間を大切にしていただきたく、私たちはソファ選びの参考となる情報をお伝えしています。

 

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