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ソファの音鳴りの原因と対処法とは。

あなたが大切にしているお気に入りのソファが突如としてギシギシという音鳴りを発するようになったら、それまでの心地よいソファでのひとときが一瞬で不快なものへと変わってしまいます。

 

想像してみてください。静かな部屋で読書を楽しんでいるときや、リラックスして映画を観ている最中、座ったり立ち上がったりする度にギシギシという音が…。その度に気になってしまい、本当にリラックスできるのか疑問に思ってしまいます。そんな音鳴りを解消し、再び静かで快適なソファの時間を取り戻したいと思うのは当然です。

 

この記事では、ソファがなぜギシギシと音鳴りするのかの原因から、そういった不快な音鳴りが生じた際の具体的な対策、そしてこれからソファを新しく購入する際に音鳴りを回避するための方法など、詳細にわたって解説していきます。この情報を参考に、あなたのソファライフをより快適なものにしてください。

 

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

ソファがギシギシと音鳴りする主な原因

座面の下部にある金属製のバネが音を引き起こす場合

ソファの金属製のバネが音鳴りの原因

 

ソファの快適な座り心地を実現するためには、その内部構造が非常に重要です。多くのソファは、快適な座り心地を提供するために、ウレタンだけでなく、金属製のバネやゴムバンドなどの異なる素材を組み合わせて使用しています。特に、価格帯が低めのソファではウレタンのみを使用しているものも見受けられますが、多くの高品質なソファには金属製のバネが内蔵されています。

 

しかし、この金属製のバネが、時としてソファの音鳴りの主要な原因となることがあります。以下に、金属製のバネに関連する音鳴りの主な原因をいくつか挙げてみましょう。

 

  • 金属バネの接合部分が擦れて音が発生する。
  • 金属バネが他のパーツに接触して音が発生する。
  • 長期間の使用や湿度の影響でバネが錆びてしまい、その結果として音が発生する。
  • 金属バネの潤滑油が不足しているために音が出る。

 

これらの問題の多くは、バネの経年劣化や不適切な使用方法に起因しています。特に、子供たちがソファの上で飛び跳ねるような行為は、バネの劣化を早める要因となります。ソファは座ることを主目的として設計されているため、それ以外の使い方は避けるべきです。

 

さらに、ソファの内部構造は一般的には外からは見えないため、自分での詳細な確認や修理は難しいのが現状です。多くのソファは、生地をタッカーや特殊な方法で固定しているため、これを外そうとすると怪我をするリスクが高まります。また、たとえ内部のバネを調整したり、潤滑油を追加したりしても、ソファの生地を元の状態に戻すのは専門的な技術が必要となります。

ソファの木製フレームや枠組みが音の原因となる場合

ソファの木製フレームが音鳴りの原因

 

多くのソファは、その基盤となるフレームや骨組みに木材を使用しています。この木製のフレームは、ソファの耐久性や安定性を保つための重要な要素です。しかし、時としてこの木製の部分が音鳴りの原因となることがあります。具体的には、木の部品同士や、木と他の部材との摩擦によって、ギシギシという音が発生することが考えられます。

 

以下に、木製フレームが音鳴りの原因となる主な状況を詳しく説明します。

 

  • 木の部品同士の接着が不十分で、これが原因で木材が擦れ合い、音が発生する。
  • ソファの形状が時間とともに歪んできて、木の接合部やつなぎ目が擦れることで音が出る。
  • ソファの形状の歪みにより、木製のフレームと他の部材が接触し、これが音の原因となる。

 

特に、3人掛けやそれ以上の大きさのソファでは、その長さからくる特有の問題が生じることがあります。例えば、4本の脚だけでソファ全体を支えると、中央部分に負荷が集中し、その結果、ソファがしなることが考えられます。このような場合、ソファに座る人の体重が加わることで、木製のフレームに大きなストレスがかかり、その結果として音鳴りが生じる可能性が高まります。

 

外観からは確認できないこの木製フレームの部分は、特に低価格帯のソファでは品質が低下しやすい部分となります。耐久性を保つためには、フレームの質や強度が非常に重要です。しかし、金属製のバネと同様に、ソファの内部を自分で確認することはリスクが伴うため、推奨されません。もしソファに問題があると感じた場合は、購入元の店舗や専門の修理業者に相談し、適切な対応を求めることが最善の方法となります。

ソファの脚部分が床面と摩擦し、音を発する場合

ソファの脚が床と擦れて音が鳴る

 

ソファを使用する際、座る動作や立ち上がる動作の瞬間に、ソファの脚が床面と摩擦し、ギシギシという不快な音が発生することがあります。このような現象は、ソファの設置当初に脚部分に取り付けられていたフェルトやクッション材が摩耗してしまったり、完全に取れ落ちてしまった結果、ソファの脚の裸の部分が直接床面と接触することで生じることが多いです。

 

特に、3人掛けやそれ以上の大きさを持つソファでは、座る人の体重によってソファ本体がしなることがあり、その結果、ソファの脚が左右にハの字に開く動きをすることが考えられます。この動きにより、脚部分が床面と強く摩擦し、音が発生することがあります。また、デザインとして初めから「ハの字」型に脚が取り付けられているソファも、使用の過程で脚の取り付け部分が緩むことがあり、そのたびにソファが動くと、脚がズレることで音鳴りが生じる可能性が高まります。

 

このような問題に対する対策として、脚の締め直しや新しいフェルトの取り付け、あるいは脚の交換などが考えられます。しかし、これらの対策が効果的であるかどうかは、問題の原因によって異なります。例えば、ソファの本体部分に緩みや歪みが生じている場合、それが音鳴りの主要な原因であるならば、修繕や調整の範囲も大きくなることが予想されます。

 

このような状況に直面した場合、専門家や購入した店舗のアドバイスを求めることで、適切な対策や修繕方法を知ることができます。ソファは日常生活の中で頻繁に使用される家具の一つであるため、快適に使用するための維持やケアが不可欠です。

ソファ自体ではなく、ソファを配置している床の材質や状態が音鳴りの元となる場合

木製の床からきしみ音が鳴る

 

時として、ソファ自体の劣化や構造上の問題ではなく、ソファを設置している床の材質や状態が音鳴りの主要な原因となることがあります。特に、木製のフローリングを持つ部屋でソファを使用している場合、このような現象が起こることが多いと言われています。

 

ソファの下の床部分に軽く足を踏みつけて、音鳴りがするかどうかを確認することで、問題の原因を特定する手助けとなります。もし床がギシギシときしみ音を立てる場合、ソファ自体に問題があるわけではなく、床の状態が原因である可能性が高まります。また、ソファを部屋の別の位置に移動して、その場所で音鳴りがしない場合、床が音鳴りの原因であると判断できます。

 

このような状況に直面した場合の対策として、ソファの配置を変更する、ソファの脚部分に厚手のフェルトやクッション材を取り付けるなどの方法が考えられます。さらに、ソファの下全体にラグやカーペットを敷くことも効果的です。これにより、ソファが動くことによる床への摩擦やダメージを軽減することができ、同時にソファの位置がずれるのを防ぐ効果も期待できます。

 

ソファの下に敷くラグの選び方や、そのサイズ、ラグの効果や必要性についての詳しい情報は、以下の記事で詳しく解説しています。

>>>ソファに合わせる最適なラグマットのサイズとは。ラグマットの必要性もご紹介。

音鳴りが発生した時の効果的な対策

ソファの音鳴りは不快

 

ソファを使用する際、座る動作や立ち上がる動作のたびにギシギシという「きしみ音」が発生するのは、日常のリラックスタイムを台無しにしてしまいます。一度このような音鳴りが始まると、自然にその音が消えることは稀で、多くの場合、時間とともに音の大きさや頻度が増してしまうことが考えられます。

 

ソファからの音鳴りに悩まされる場合、以下の方法を試してみることで、問題の原因を特定し、適切な対策を講じることができます。

 

ソファの位置変更する

ソファの設置場所を変えて、音鳴りが続くかどうかを確認してみましょう。異なる場所での音の有無は、問題の原因を特定する手助けとなります。

 

フェルトや布の使用する

ソファの各脚の下にフェルトや布を挟み、摩擦を軽減して音鳴りが改善するか試してみてください。

 

これらの方法で音鳴りが解消された場合、ソファ自体に大きな問題はないと考えられます。しかし、これらの対策を試しても音が続く場合、ソファの内部構造や材質に何らかの問題が生じている可能性が高まります。

 

音鳴りの問題に対する最も確実なアプローチは、ソファを購入した店舗や家具の修理に詳しい専門業者に相談し、修理の可否や見積もりを依頼することです。ソファのフレームの歪みや、バネの劣化が進行してしまうと、後からの修繕が難しくなる場合があります。そのため、問題が発生した初期段階での対応が、長期的なソファの使用において非常に重要です。

新しいソファを購入する際の音鳴りを回避するポイント

ソファの音鳴りを回避する方法

 

ソファは私たちの生活空間の中心となる家具の一つであり、その購入を検討する際には多くの要因が考慮されます。特に「ソファの音鳴り」は、使用中の快適性を大きく損なう要因となり得るため、これを避けるための選び方やメンテナンスのポイントを知っておくことは非常に重要です。以下、音鳴りを最小限に抑えるためのソファの選び方や、長持ちさせるためのメンテナンスの詳細なポイントを解説します。

金属バネを使用していないソファを選ぶ

金属製のバネを使用しないソファ

 

多くのソファには、座り心地を良くするための金属バネが使用されています。しかし、時間と共にこの金属バネが劣化すると、音鳴りの原因となります。そのため、音鳴りを回避するための最も効果的な方法として、金属バネを使用していないソファの選択が考えられます。

 

例として、bloccoのソファは、座面の耐久性やクッション性を向上させるために、高級素材「ダイメトロール」(米デュポン社製)を採用しています。このダイメトロールは、特殊なポリエステルエラストマーを布状に織り上げたもので、適度な柔らかさと反発力を持ち合わせています。その結果、摩擦による音鳴りが少なく、さらにソファ全体の重量も軽減するというメリットがあります。湿度が高い日本の気候でも、金属のように錆びることがなく、耐久性にも優れています。

ソファのフレーム材質を詳しくチェックする

ソファのフレーム素材を理解する

 

ソファのフレームには、美しさや強度を求めて木や金属が使用されることが多いです。木製のフレームは見た目が美しい反面、経年劣化による音鳴りの原因となることがあります。一方、金属製のフレームも、錆びやしなりなどの劣化が避けられないため、選ぶ際はその材質の特性をよく理解しておく必要があります。

メンテナンス可能な販売店からソファを購入する

信頼できるソファメーカーから購入する

 

ソファの選び方だけでなく、購入後のメンテナンスも非常に重要です。メンテナンスが可能なメーカーや販売店からの購入を選ぶことで、音鳴りやその他の不具合が生じた際に、迅速に対応してもらえる可能性が高まります。特に、メーカー保証が付いている商品を選ぶことで、長期間にわたる安心感を得ることができます。

 

総じて、ソファの音鳴りを回避するためには、使用されている材質やバネの種類、メンテナンスの可否など、多くの要因を考慮する必要があります。購入前にこれらのポイントをしっかりと確認し、長く快適に使用できるソファを選ぶことが、音鳴り問題を未然に防ぐ鍵となります。

まとめと今後の快適なソファ選びのためのアドバイス

子供がソファで飛び跳ねる

 

ソファは私たちのリビングの中心として、日常のリラックスタイムをサポートしてくれる大切な家具の一つです。しかし、ソファがギシギシと音鳴りすると、その快適な時間が台無しになってしまいます。この音鳴りの主な原因は、ソファの金属バネや木枠の劣化によるものが多いのです。特に、ソファに過度な負荷をかけたり、子供が飛び跳ねることで、その劣化は加速することがあります。

 

音鳴りが発生した場合、まずはその原因を特定することが大切です。ソファの内部からの音なのか、ソファの脚部分が床と擦れている音なのか、あるいは床自体が原因で鳴っているのか、正確に判断することで適切な対処が可能となります。もし、原因が特定できない場合や対処法がわからない場合は、購入した販売店やメーカーに相談することをおすすめします。

 

次に、音鳴りしにくいソファの選び方について考えてみましょう。特に、クッション部分に布製のバネ、例えば「ダイメトロール」を使用しているソファは、金属バネよりも音鳴りが少ないとされています。このような特性を持つソファは、長時間の使用でも快適な座り心地を保ちつつ、音鳴りのリスクを低減してくれます。

 

さらに、ソファの購入を検討する際には、メンテナンスやアフターサービスがしっかりと受けられる国産メーカーを選ぶことも大切です。万が一、問題が発生した際に迅速に対応してもらえるのは、購入者としては非常に安心感があります。

 

最後に、ソファの音鳴り問題を未然に防ぐための選び方や対処法を知っておくことで、長く快適にソファを使用することができます。ギシギシという音鳴りを気にせず、心地よいソファ生活を楽しむための情報をしっかりと取り入れて、最適なソファ選びをしてください。

ソファに関するお役立ちリンク集

bloccoでは、ソファづくり70年以上の蓄積された経験や知識を活かして、ソファに関するお役立ち情報をたくさん掲載しています。

 

家での楽しい時間、家族や友人とのかけがえのない時間、ペットに癒される幸せな時間。その多くの思い出は、心地良いソファの上で生まれていると感じています。そんな特別な時間を大切にしていただきたく、私たちはソファ選びの参考となる情報をお伝えしています。

 

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